kintone hack 2025 予選に『kintone リモートMCP』を使ったハックで参加・登壇してみた!:CData Connect AI

by 杉本和也 | September 2, 2025

kintonehack

こんにちは。CData Software Japan でマーケティングチームのマネージャーをしている杉本です!

今回はサイボウズさんが主催しているkintone hack 2025 の予選に参加・登壇してきたので、その模様や発表内容・登壇では語りきれなかった私のセッションの裏側もお伝えしたいと思います!

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ちなみにハッシュタグ「#kintonehack」でX にたくさん写真や登壇に関する内容が投稿されています!

https://x.com/hashtag/kintonehack?src=hashtag_click

サイボウズさんのページでも予選会の模様がBlog で公開されているので、こちらもも合わせてどうぞ!

https://cybozu.dev/ja/blog/2025-08-26-kintonehack-qualifier-result/

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kintone hack とは?

>「kintone hack」は、技術とアイデアでkintoneの新たな可能性を切り拓くコンテストです。

とのことで、kintone のAPI などを活用しながら、もっと便利にkintone を使えるようにしたり、面白い可能性を模索しようよ!(私の解釈)というイベントです。

https://kintonehack.cybozu.co.jp/

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今回はその予選となっており、書類選考を通過した12組が参加、半分の6組が本戦出場、Cybozu Days 2025 で発表、という流れになっていました。

会場はCybozu 日本橋オフィスで開催!

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Cybozu の審査員の方々! 12組連続でプレゼンを見つつ評価をつけるという、ハードなお仕事お疲れ様でした・・・!

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私の登壇内容の紹介:次世代BI? “AI Agent”と“MCP”で営業活動の圧倒的効率化

今回私の登壇では「MCP」が個人的に一番試したいテクノロジーだったので、それを使ったhack に挑戦しました!(MCP って何? という方はこちらをどうぞ)

題して「次世代BI? “AI Agent”と“MCP”で営業活動の圧倒的効率化」です!

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当日の登壇の様子は残念ながらまだ非公開とのことだったのですが、個人でリハーサルしていた時の様子をiPadで録画していたので公開しちゃいます。5分のLT ライクなプレゼンなのでぜひご覧ください。

スライドはこちらでご覧になれますが、ライブデモがポイントなので、動画を見てもらったほうがよくわかると思います。

ちなみに、結果は残念ながら予選敗退でした・・・! 悔しい! もうちょっとhack 成分が必要でしたね。

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今回のシナリオの発端

ここからは少し、登壇ではお話しきれなかったセッションの中身について解説していこうと思います!

動画でも解説している通り、今回は私の地元・青森にもお店を構えている南部煎餅の製造・販売を手掛ける「小松製菓様」にお聞きした内容をベースにシナリオを作りました。

https://www.iwateya.co.jp/

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小松製菓様はCData のデータ連携製品「CData Arc」をkintone と基幹システムの連携で導入頂いている関係で色々とお話をお伺いする機会があったのです。

https://jp.cdata.com/case-study/komatsu-seika/

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そのインタビューの際にこの「食品製造業における棚の確保の重要性」というキーワードを聞いたことから、今回のような活用方法があるのではないか? というところに繋がってやってみた、というところでした!

シナリオ作りや内容のフィードバックなどにつきましては、情報システム部の館さんに本当にお世話になりました。ここで改めて感謝申し上げます!(本戦に出れず、すいませんでした・・・!)

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ちなみに小芝居で小松製菓様の新人営業のように振る舞っていますが、仕事的には全く関係ございません。

食品メーカー・食品製造業の仕事内容・営業の業務にそこまで詳しくなかったので、以下のような本を参考にさせていただきました。最近はYoutube にも参考になる動画がたくさんありますね。

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作成したkintone アプリについて

今回作成したkintone のアプリは小松製菓様のインタビュー内容を元に、kintone のアプリストアのアプリを使いつつも、私の方で想像して作成しました。

顧客に関連するデータが分散していることがわかりやすいように、8種類くらいアプリを用意しています。

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ちなみに商品はしっかりと小松製菓様のEC サイトの情報を参考に登録しています。やっぱりこのあたりは本職ではない人間が話すので、細かなリアリティが大事かと思い作成していました。

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取引先もWebSite の情報を参考にデータを作成しています。

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AI エージェントのMCP 連携はどうやっていたの?

今回のセッションの肝とも言えるMCP 連携周りですが、ちょっと課題やデモにフォーカスした内容になったので、あまりお話しきれませんでしたので、ここで補足しておきたいと思います。

今回は以下のCData Connect AI というクラウドコネクターサービスのRemote MCP 機能を使って、デモを行いました。

https://jp.cdata.com/ai/analytics/

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CData Connect AI はkintone やGaroon、Office365 などのAPI を様々なPower BI やTableauのようなBIツールや今回のClaude のようなAI エージェントから利用しやすくしたクラウドコネクターサービスです。

これを用いて、以下のようにClaude のRemote MCP のカスタムコネクタに登録することで、現在Remote MCP として公開されていないkinotne やGaroon にも接続できるアーキテクチャを実現しています。

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ちなみに現在ではCybozu からも公式kintone MCP Server が公開されていますし類似の内容はこちらでも実施できます。

ただ、ローカルMCP のため、今回のようなiPad やiPhone などのClaude アプリ、ブラウザからMCP 機能を呼び出すことができませんのでご注意を。あと、Garoon のMCP Server がまだ無いですね・・・!

2025年8月28日 kintoneローカルMCPサーバー リリースのお知らせ - cybozu developer network

設定方法についても簡単に紹介しておきます。

CData Connect AI のトライアルにサインアップしたら、kinotne の接続情報を作成します。URLやUser/Passowrdの情報を入力するだけでOKです。

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あとはClaude のボタンをクリックすると、Remote MCP のエンドポイントのURL が出てくるので、これを使います。

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続いてClaude 側の設定です。

ちなみにClaude のRemote MCP 機能は現在有償版しか利用できないようなのでご注意ください。

管理者アカウントでログインし、「設定」→「コネクタ」→「カスタムコネクタを追加」をクリックします。

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ここで任意のコネクタ名と先程取得したRemote MCP のURL を入力します。

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あとは、「連携させる」ボタンをクリックすれば、OKです。

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これで以下のようにMCP のツールとしてCData Connect AI が登録され、Claude がkinonte のデータに基づきながら、インサイトやデータの更新などが行えるようになります。

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同じようにGaroon の接続も作成することで、予定の取得や作成も可能になります!

余談ですが、実はGaroon はkinonte hack の前日にようやくConnect AI でのリリースが完了したので、急遽デモとして加えたものになっていました・・・! 間に合わないかもー! と思っていましたが、無事デモできてよかったです。

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なんでスライドが四角いの? iPad によるプレゼンへの挑戦

今回の発表で個人的に最もポイントとしていたものは、「AI エージェントClaude との協創」で、AI エージェントに仕事をお願いしながらプレゼンを進めるというスタイルでした。

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ただ、これを普通にPC で進めようとすると、スライドとデモ画面の切り替えが発生してスムーズに進めることができません。

さらに、小松製菓の館さんから「このClaude 連携、スマートフォンから利用できると、出先で営業の方が活用できるので良いですよねー」というお話ももらっていたので、iPhone アプリだけでプレゼンするのも良いかも? と考え出したのが発端でした。

とはいえ、iPhone アプリ単体だとスライドの切り替えがちょっと難しい、スライド無しのオールデモだとメッセージのインパクトなどを残しにくい、というところから「iPad ならいいとこ取りじゃない?」となり、今回のスタイルになりました。

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この画面分割はiPad のステージマネージャという機能を使っていまして、Claude アプリとPowerPoint・kintone の画面などを表示するためのブラウザを予めステージに出しておいて、進める形にしています。

https://support.apple.com/ja-jp/guide/ipad/ipad1240f36f/ipados

この際にスライドの裏側でClaude が作業をしている様子をライブで見えるようにしたかったので、今回の特徴的な四角いスライドになりました。

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ただ、実際の登壇風景ではいまいちiPad でデモしていることがわかりにくかったので、反省点となりました・・・。

AI エージェント・Claude のデモの工夫

今回のプレゼン時間が5分という短時間だったこともあり、スムーズにClaude が対応してくれるかどうかは一番重要なポイントでした。

MCP 連携周りについても、ある程度のデータ取得処理のエラーなどは、Claude がいい感じに処理してくれることもあるのですが、短時間のデモではそこも命取りになってしまいます。

そのため、予め「プロジェクト」という機能を使って、どんな目的でデータを分析するのか? どのkintone アプリを対象にするのか? 予定調整のアプローチやメールの送信方法などを指示としてまとめて登録しています。これは実際に業務で今回のような活用を行う上でもポイントになる使い方かなと思います。

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ちなみに相談内容の入力もスムーズに行うために、Claude に備わっている音声入力機能を活用しました。

これは以前 #CHALLenGERs仙台 で株式会社昇栄の山崎さんがChatGPTの音声入力を使って棚卸し業務の効率化を行ったという事例からアイディアとしてもらいました。(山崎さん、勝手に参考にさせていただきました。ありがとうございます!)

また、スライド構成に関しても、デモを差し込みながら実施するという特殊な構成上、かなり変遷をたどりました。せっかくなので、古いバージョンのスライドも載せておきます。

最初のバージョンでは、結構スタンダードな流れ、かつMCP の解説も多目で構成していましたが、「うーん、これは5分で収まらない、インパクトが薄い」ということで修正。

Ver.1 次世代BI? “AI Agent”と“MCP”で営業活動の圧倒的効率化 #kintonehack 2025 - Speaker Deck

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もう少し業務の課題部分にフォーカスして進めようということで、次のバージョンを作成。ここでだいぶメッセージや構成については完成しました。ここで昨年のkintone hack などの様子を見ながら、小芝居を入れる方向で作成することに。

Ver.2 次世代BI? “AI Agent”と“MCP”で営業活動の圧倒的効率化 #kintonehack 2025 - Speaker Deck

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ただ、現状の構成だとデモとの組み合わせで切り替えポイントが難しい。もうちょっと最初に課題の明確化とデモを持ってきて、できるだけ最初からClaude が動いている状態にしておかないと、時間内にClaude が作業を完了してくれない、というところからようやく今の構成に行き着いています。

Ver.3 次世代BI? “AI Agent”と“MCP”で営業活動の圧倒的効率化 #kintonehack 2025 - Speaker Deck

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そこからさらに、リハーサルを重ねて時間がかかるスライドを除外して、以下のバージョンでの発表となりました。

Ver.Final 次世代BI? “AI Agent”と“MCP”で営業活動の圧倒的効率化 #kintonehack 2025 - Speaker Deck

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振り返ってみると、スライドの枚数は「35」 → 「21」 → 「23」 → 「16」と最初の半分以下になっているのが面白いですね。

ちなみに、Claude 君のご機嫌や音声入力の安定性にも左右されるデモとなっており、リハーサルでは30回くらいやって2回くらいしか時間内に成功しませんでした。

なので、本番でピッタリ時間内でデモまで含めてやりきれたのは、とても達成感がありました!

おわりに

今回初めてのkintone hack 参戦だったので、かなりドキドキな登壇でしたが、とてもいい経験になりました! 特に5分の短時間でメッセージを研ぎ澄ませ、セッションの構成を練り上げるのはプレゼンの良い訓練にもなりました。

AI エージェントとのコラボレーションデモという新しい取り組みも楽しかったです。

イベント後にはサイボウズの方々含めた懇親会も開催していただき、他の登壇者の方々とも色々とお話することができて、とても刺激的な1日になりました。

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小芝居の小道具として大量に持ち込んだ南部煎餅も皆さんに美味しく食べてもらえたので、その点も嬉しかったですね!

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来年は予選を突破できるようにリベンジしたいところです!

本戦出場の皆さん頑張ってください!

イベントの管理、運営のサイボウズの皆さんもお疲れ様でした!