CData Arc - コンテンツ検査をサポートするICAP コネクタ

by 色川穂高 | October 20, 2025

CData Arc - コンテンツ検査をサポートするICAP コネクタ

こんにちは。CData Software Japan の色川です。

先日リリースされたCData Arc 2025.Q3(25.3)アップデートでは、AI アシストマッピングや設定UI のリニューアルでフローの作成効率や使いやすさが向上するとともに、新しいコネクタの搭載や様々なセキュリティ機構の強化により、さらに安全かつ堅牢に利用いただけるB2B データ連携基盤として大きく進化しています。

Arc 25.3 でリリースされた数多くのアップデートの中で「さらに安全かつ堅牢」なB2B 連携フローを実現する新機能の1つが、新しく搭載された「ICAP コネクタ」です。この記事では、Arc 25.3 で新しく搭載された「ICAP コネクタ」についてご紹介します。

ICAP

ICAP(Internet Content Adaptation Protocol)は、インターネット上で送受信されるファイルやデータなどを、外部のセキュリティエンジンに連携して「検査」するための標準的なプロトコルです。

ICAP はHTTP ライクの軽量な通信プロトコルで、実際にファイルやデータなどを扱うクライアント(ICAP Client)と、クライアントから依頼されたデータに対して検査や変換等の処理を行うサーバ(ICAP Server)の間で利用されます。ICAP を利用することで、ウィルス対策(アンチウィルス)やDLP(情報漏えい帽子)、ポリシー制御のためのコンテンツ改変など、複数のセキュリティ機能をサーバ(ICAP Server)に一元化し、個々のビジネスシステムやアプリケーションではクライアント(ICAP Client)としてサーバが提供するセキュリティ機能群を利用することができます。

CData Arc - コンテンツ検査をサポートするICAP コネクタ

CData Arc のICAP コネクタ

今回のアップデートで新しく搭載された「ICAP コネクタ」は、Arc のコアコネクタ(Core Connectors)の1つとしてラインナップに加わりました。Arc のコアコネクタは全てのライセンスエディションで無制限で利用できる基本的なコネクタ群です。

Arc の ICAP コネクタは、ICAP Client として必要な機能を提供するコネクタです。連携フローの中で受信・送信するファイルやデータを、任意のサーバ(ICAP Server)へ連携して、連携先のサーバ(ICAP Server)が提供するコンテンツ検査や変換の結果を受け取り、活用することが可能です。

CData Arc - コンテンツ検査をサポートするICAP コネクタ

ICAP コネクタを利用するための基本的な設定は、任意のサーバ(ICAP Server)で提供されるサービスを含めたURI ですが、対象のICAP Server が求めるICAP Headers を追加構成してリクエストすることも簡単です。

CData Arc - コンテンツ検査をサポートするICAP コネクタ

ICAP モード(REQMOD / RESPMOD)の指定や、サーバ(ICAP Server)にリクエストするメッセージのプレビューサイズなども柔軟に構成できます。また、CData Arc では、フローを流れるメッセージ(メッセージファイル、処理対象データ)に対して、処理状況や状態の識別に有用なさまざまなメッセージヘッダーが付与されますが、サーバ(ICAP Server)から返される任意のICAP レスポンスヘッダーをメッセージヘッダーとして付与することもできます。これにより後続のコネクタでその情報を確認・活用することもできます。

CData Arc - コンテンツ検査をサポートするICAP コネクタ

これらの機能を活用することで、企業で利用されているセキュリティエンジンと連携し、隔離対象として判断されたファイルやデータを自動的にブロック(処理対象として除外)したり、正常なファイルのみを後続の処理プロセスへと進めたり、といったセキュアな自動連携フローの実現をサポートします。

例えば、ウィルスとして検知したときにブロック(HTTP ステータス 403)としてレスポンスされた場合、Arc のICAP コネクタではError として扱います。もしサーバ(ICAP Server)側がブロックではなく通知(HTTP ステータス 200)としてレスポンスする場合は、"X-Infection-Found" や"X-Scan-Result" などのICAP レスポンスヘッダーをメッセージヘッダーとして付与することで、後続のコネクタで判断し、柔軟にコントロールすることもできます。

CData Arc - コンテンツ検査をサポートするICAP コネクタ

CData Arc - コンテンツ検査をサポートするICAP コネクタ

その他

新しく搭載された「ICAP コネクタ」は、Arc の連携フローに 既存のセキュリティエンジン(ICAP Server)を活かしたコンテンツ検査をシームレスに組み込むことができるコネクタです。なお、Arc 25.3 のICAP コネクタはベータリリースです。ベータ期間終了後はフルリリースビルドへのアップデートが必要です。

まとめ

この記事ではCData Arc 2025.Q3(25.3)アップデートで新しく搭載された「ICAP コネクタ」についてご紹介しました。ICAP コネクタを利用すれば、Arc の連携フローに 既存のセキュリティエンジン(ICAP Server)を活かしたコンテンツ検査をシームレスに組み込むことができます。とくに高いセキュリティ水準を必要とする業種・業態における連携シーンでは活用いただける機会が多そうです。

今回のArc 25.3 では「フローの作成効率や使いやすさ」とともに「さらに安全かつ堅牢」なB2B 連携フローを実現できる、数多くのアップデートを実施していますが、この記事でご紹介した「ICAP コネクタ」もその1つです。

CData Arc 25.3 では、他にも多くの機能強化・機能改善が施されています。詳しく知りたい方はリリースノートをあわせてごらんください。数多くのアップデートで、より使いやすくなったCData Arc をぜひ試してみてください。
CData Arc - セキュアなデータ連携とマネージドファイル転送(MFT)

今回リリースされた新たなバージョンに限らず、今ご利用されているバージョンについても、設定や利用方法などご不明な点があれば、お気軽にテクニカルサポートまでお問い合わせください。
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この記事では CData Arc™ 2025 - 25.3.9417.0 を利用しています