こんにちは。CData Software Japan の色川です。
先日、CData Arc の新たなメジャーバージョンである2025(25.1)の提供を開始しました。
今回のリリースはメジャーアップデートに相応しく、SaaS とのAPI 連携、MFT / EDI でのファイル連携の機能性がそれぞれ強化されるとともに、応用的なデータフォーマットをよりシンプルに扱うためのさまざまな機能拡張が実施されています。これらの連携機能の拡張とともに、2FA(二段階認証)のサポートをはじめとしたエンタープライズグレードのセキュリティ強化も実施され、CData Arc 2025 は「あらゆるB2B 連携をさらにシンプル & 堅牢に」実現できるプラットフォームへと進化しています。
この記事では、CData Arc 2025(25.1)で実施された数多くのアップデートの中から、以下のポイントについてご紹介します。
・Kintone コネクタのアップデート
・データフォーマット編集用コネクタの強化
・MFT プロファイルページのアップデート
・EDI ページでのテスト支援機能の強化
・セキュリティ関連機能の強化
その他、Arc は欧州市場でも拡大を続けており、今回のリリースでは欧州ガス業界での業界標準である「AS4 ENTSOG v4 プロファイル」や欧州で主流の電子インボイス形式である「ZUGFeRD フォーマット」用のコネクタなど、欧州市場固有のニーズをサポートする機能も追加されています。欧州市場との取引等においてこれらの標準に準拠したデータ連携を検討されている方は、これらのアップデートもぜひごらんください。
Kintone コネクタのアップデート
kintone への連携機能を提供する「Kintone コネクタ」は、CData Arc が提供するコネクタ群の中でも特に人気の高いコネクタです。今回のメジャーアップデートでは、このKintone コネクタで「UPSERT モード」や「OAuth 認証」「USER スキーマ(USER API)」などが新たにサポートされました。今回のアップデートで、より多くのkintone 連携シナリオを実現できるように進化しています。
UPSERT モードのサポート
2025年1月のkintone API アップデートにより、kintone REST API の「複数のレコードを更新する」エンドポイントで、待望の「UPSERTモード」がリリースされました。CData kintone driver では、いち早く「UPSERT モードをサポート」しましたが、今回のメジャーアップデートにより、CData Arc のKintone コネクタでもこの機能がサポートされました。CData Arc 2025 のKintone コネクタで新たにサポートされた「UPSERT モード」については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。あわせてごらんください。
OAuth 認証のサポート
今回のアップデートでは、Kintone コネクタで「OAuth 認証(OAuth クライアントを利用した認証)」もサポートされました。これにより、kintone の認証にOAuth を利用したい構成条件においてもKintone コネクタを活用いただく事が可能になりました。
USER データモデル(User API)のサポート
その他に、今回のアップデートでは、Kintone コネクタで「User API」へのアクセスを実現する「USER データモデル」がサポートされました。これにより、cybozu.com で管理されるユーザー情報や組織情報などを取得・参照するシナリオも実現できるようになっています。
データフォーマット編集用コネクタの強化
今回のアップデートでは、データソースへの接続性以外に、連携フローで扱うデータフォーマット編集用のコネクタも大きく機能強化されています。ノーコード & ローコードの特性を備えるArc では、標準で高度なスクリプトエンジン(ArcScript)を搭載しており、応用的なデータフォーマットでも柔軟に対応することができますが、今回のアップデートにより、レコードの集計やレコード群の分割など、応用的なデータ編集をノーコードで実現できるコネクタ機能が強化されています。また、Zebra プリンタ用のラベルを生成できる「Label コネクタ」が新たに搭載された点もデータフォーマットのサポートが強化された点の1つと言えるでしょう。
XML Group コネクタの搭載
XML Group コネクタは、XML レコードの集合をグルーピング処理できるコネクタです。インプットファイルに含まれる関連性のあるXML レコードの集合を、列ごとにグループ化したり、サマリ集計することができます。XML Group コネクタの搭載により、レコード群をグループ化したり、小計を算出したりといった従来はArcScript を利用して実現していたシナリオを、よりシンプルかつ効率的に実現することができるように進化しています。
Split コネクタの機能強化
Split コネクタは、単一のXML ファイル(処理対象のメッセージファイル)を、指定したXPath に従って複数のXML ファイル(アウトプットメッセージファイル)に分割できるコネクタです。処理対象とするデータに複数の注文データや顧客データが含まれているようなケースにおいて、注文や顧客の単位で連携フローを実行したいときに便利なコネクタです。今回のアップデートでは、このSplit コネクタにアウトプットメッセージファイルに含むレコード数を制御できる「最大レコード数」の設定が追加されました。これにより一度に処理できるレコード数に上限があるようなデータソースと連携する場合の利便が強化されました。
Label コネクタの搭載
今回のアップデートで、新しく搭載されたコネクタの1つが「Label コネクタ」です。Zebra(ZPL)は、産業用プリンタのラベルデザインを作成するために使用される特殊な言語です。Label コネクタは事前に定義したXML テンプレートに従って、インプットされたメッセージファイル(XML ファイル)をZPL ファイルに変換します。Label コネクタの搭載により、バーコードラベルなど、産業用プリンタでのラベル発行までのフローもシンプルに自動化できるようになりました。
MFT プロファイルページのアップデート
Arc では、AS2 やAS4、FTP/SFTP やOFTP2 など、さまざまなファイル転送プロトコルに対応したMFT コネクタを搭載しています。MFT プロトコルを利用したファイル連携において、Arc が通信サーバ側となるときの通信設定を行うためのページが「プロファイルページ」です。今回のアップデートでは、このプロファイルページが大きく刷新され、Arc での各プロトコル用サーバの構成プロファイルや、それらのプロトコルを利用しているコネクタ、通信サーバのログなどが一元的に確認できるようになりました。Arc のMFT 機能を利用いただく際の構成管理・運用管理の体験が大きく向上するアップデートになっています。
EDI ページでのテスト支援機能の強化
前回のアップデートで搭載された「EDI(EDI 取引パートナー管理コンソール)」は、X.12 やEDIFACT などグローバルスタンダードなドキュメント標準を利用するEDI 連携シナリオを一元的に構成・管理できる機能としてArc のトップレベルメニューに新しく加わりました。今回のアップデートでは、このEDI(EDI 取引パートナー管理コンソール)ページに、対向先との事前テストを支援する機能(End to End Workflow Testing)が新しく搭載されました。
企業間連携となるEDI では、送信する側においてはテストでの送信に制約があったり、受信する側においてはテストするためのデータを提供してもらう必要があったりと、さまざまな考慮点がありますが、今回のアップデートでは、そのような対向先との事前テストを支援する機能が強化されています。日本でも、グローバルスタンダードなEDI プロトコルを利用した連携自動化でArc を活用いただく機会が増えてきましたが、このアップデートで、よりシンプルに、より確実にそれらの連携シナリオを実現いただけるようになりそうです。
セキュリティ関連機能の強化
企業のB2B 連携をになうCData Arc にとってセキュリティは常に最優先している事項です。今回のアップデートでは、Arc のセキュリティ機構においてネイティブの2FA(二段階認証)がサポートされました。外部のIdentity Provider(IdP)を利用することなく、Arc のネイティブ機能として2FA(二段階認証)をサポートしています。
また今回のアップデートでは、任意のデータやファイルを暗号化・複合化できるArcScript オペレーション(cryptoEncrypt・cryptoDecrypt)も新たにサポートされています。これらは、ArcScript の中で、Arc のVault 機構を活用した安全な暗号化・複合化を実現できるオペレーションです。
Arc はこれからもB2B 連携をになう基盤として欠かせない、エンタープライズグレードの堅牢なセキュリティとガバナンスを提供していきます。
まとめ
新しいCData Arc 2025 ではメジャーアップデートに相応しく、SaaS とのAPI 連携、MFT / EDI でのファイル連携の機能性がそれぞれ強化されるとともに、応用的なデータフォーマットをよりシンプルに扱える、さまざまな機能拡張が実施されました。これらの連携機能性の拡張とともに、2FA のサポートをはじめとしたエンタープライズグレードのセキュリティ強化も実施され、CData Arc 2025 は「あらゆるB2B 連携をさらにシンプル & 堅牢に」実現できるプラットフォームへと進化しています。
特にKintone コネクタでサポートされた「UPSERT モード」は、kintone と基幹システムとの連携など、kintone のAPI リクエスト数を意識する必要があるシナリオで利用される場合に大きな効果を感じていただけると思います。
CData Arc 2025 では、他にも多くの機能強化・機能改善が施されています。詳しく知りたい方はリリースノートをあわせてごらんください。
アップデートにより、さらに使いやすくなったCData Arc をぜひ試してみてください。
今回リリースされた新たなバージョンに限らず、今ご利用されているバージョンについても、設定や利用方法などご不明な点があれば、お気軽にテクニカルサポートまでお問い合わせください。
CData Software Japan - Support Form
この記事では CData Arc™ 2025 - 25.1.9211.0 を利用しています。