Oracle リアルタイムレプリケーションのためのOracle CDC とは?

変更データキャプチャ(CDC)は、データの変更が生じたときにその変更を識別してキャプチャすることを可能にする強力なテクノロジーです。これは、タイムリーな情報が不可欠な環境においてデータを最新の状態に保つために非常に有効な手法です。特にOracle CDC は、Oracle データベースから他のシステムへ、データの変更をリアルタイムで効率的にキャプチャして移動するように設計されたソリューションです。Oracle CDC を使用することで、企業はデータシステムの同期性を確保し、レイテンシを削減して迅速な意思決定プロセスを実現できます。

変更データキャプチャの基本について、詳細はこちらのブログをご覧ください。

※本記事はCData US ブログOracle CDC for Oracle Real-Time Replication の翻訳です。

Oracle CDC とは?

Oracle 変更データキャプチャ(CDC)は、Oracle データベースおよびデータストレージシステム専用のテクノロジーであり、ユーザーがOracle データベース内のデータの変更を追跡してキャプチャすることを可能にします。これは、データレプリケーション、データウェアハウス、および 1つのシステム内のデータへの変更を他のダウンストリームのデータストアに反映する必要があるシナリオなどで不可欠です。Oracle CDC は、挿入、更新、削除などの変更の権限のあるレコードへのアクセスを提供し、これらの変更をターゲットシステムに適用することで機能します。

Oracle CDC が有用な理由は、新規データの挿入のように検出が容易な変更だけではなく、見過ごされてしまう恐れのある変更もあるためです。たとえばOracle 内である行が削除された場合、その行の欠落を検出する唯一の方法は、すべての行の定数レコードを維持し、更新があればこの自己管理レコードと照合することです。このような信頼性の高いレコードを維持して確認しようとすると、Oracle データベースに関連する操作にストレージとパフォーマンスの両面で大きなコストをかけることになります。

要するに、Oracle CDC はデータウェアハウスなどのダウンストリームプラットフォームがソースとなる Oracle データベースと常に同期していることをユーザーに保証する機能を提供します。データウェアハウスとソースデータベースの同期はソース内の変更を検出する機能に依存しており、Oracle CDC は、ソース内の変更記録を個別に保持する必要なく関連する変更が検出されることを確実にします。

Oracle のCDC 機能の発展

オラクルのCDC 機能は長年にわたって大幅に進歩しており、新しいバージョンが登場するたびに、データレプリケーションやデータ移行プロジェクトの際に発生する特有の課題を解決してきました。概して、こうしたテクノロジーの進歩は、パフォーマンス、信頼性、機能性の向上をもたらします。ここでは、Oracle CDC の2つのメジャーバージョンについて説明します。

Oracle CDC 12c

Oracle CDC 12c は、 初期の製品からいくつかの進歩を遂げました。主な改良点は新たに統合されたOracle Streams テクノロジーで、パフォーマンスとオーバーヘッドが改善されました。

技術的な詳細については本稿では触れませんが、ストリーム駆動型CDC の導入により、データキャプチャへのより統合的なアプローチが提供され、効率的で使いやすいソリューションが実現しました。これによりリアルタイムのデータキャプチャとレプリケーションが可能になり、更新された情報に即座にアクセスする必要があるビジネスにとって極めて重要な役割を果たしました。

Oracle CDC 19c

Oracle CDC 19c で、Oracle はデータキャプチャテクノロジーをさらに飛躍させました。このバージョンでは、スケーラビリティと堅牢性の強化に重点が置かれました。大量のデータや複雑なレプリケーション環境の管理を容易にする機能が導入されました。

Oracle 19c はまた、クラウドサービスとの統合を改善し、ハイブリッドクラウド環境に適した選択肢となりました。19c バージョンはセキュリティとコンプライアンスを重視し、データキャプチャプロセスが最新の業界標準に準拠することを確実にしました。

Oracle 変更データキャプチャの3つの利点

Oracle CDC の導入は、ビジネスに複数の大きなメリットをもたらします。ここでは、主要なメリットを3つ紹介します。

  • リアルタイムデータレプリケーション:Oracle CDC の主な利点の1つは、データをリアルタイムでレプリケートできることです。つまり、ソースOracle データベースに加えられた変更は、ターゲットシステムに即座に反映されます。これは、リアルタイム分析、レポート作成、業務ダッシュボードなど、最新の情報を必要とするアプリケーションにとって非常に重要です。
  • データ処理の最適化: Oracle CDC は、データセット全体を処理するのではなく、データに加えられた変更のみを取り込むことでデータ処理を最適化します。これにより、転送と処理が必要なデータ量が削減され、データ処理の高速化と効率化が実現します。また、データレプリケーションに関連するネットワークやシステムの負荷も最小限に抑えることができます。
  • リアルタイムのインサイトに基づく意思決定:Oracle CDC を使用すると、企業はリアルタイムなデータのインサイトに基づいて意思決定を行うことができます。意思決定者は最新のデータにアクセスすることで変化する状況により迅速に対応し、トレンドやパターンを特定し、ビジネス全体のアジリティを向上させることができます。この能力は、目まぐるしく変化する今日のビジネス環境で競争力を維持するために不可欠です。

Oracle リアルタイムレプリケーションのためのCDC メソッド

Oracle データベースでCDC を実装する方法は複数あり、それぞれに特有の利点とユースケースがあります。これらの方法は、非ログベースとログベースに大別されます。

非ログベースの方法

非ログベースの方法は、変更をキャプチャするためにデータベースのログに依存することはありません。代わりに、データベーステーブル内のカラムや特殊なデータベースインフラストラクチャなど、他の技術や利用可能な情報を使用してデータの変更を識別し、キャプチャします。

  • タイムスタンプ:タイムスタンプの使用はCDC の簡単な方法です。データベーステーブルにタイムスタンプカラムを追加することで、タイムスタンプ値に基づいて変更を追跡することができます。この方法は実装が簡単で、小規模なデータベースや更新頻度が低い場合に効果的です。
  • トリガー:トリガーは、非ログベースのCDC のもう一つの方法です。トリガーは、挿入、更新、削除などの特定のイベントが発生した際に自動で実行されるデータベースオブジェクトです。関連するテーブルにトリガーを作成することで、変更をキャプチャして別のテーブルに保存したり、ターゲットシステムに直接送信したりすることができます。

ログベースの方法

ロ グベースの方法は、データベースのトランザクションログを活用して変更をキャプチャします。ユーザーは、Oracle のトランザクションログを利用してデータ変更のトランザクションを検出できます。これらの方法は効率的でスケーラブルであるため、大規模なデータベースや高頻度の更新に適しています。

  • Oracle GoldenGate:Oracle GoldenGate は、高パフォーマンスのデータレプリケーションと統合を提供する包括的なログベースのCDC ソリューションです。ソースOracle データベースのREDO ログから変更をキャプチャし、リアルタイムでターゲットシステムに適用します。GoldenGate は、データ移行、ディザスタリカバリ、データ統合など、幅広いユースケースをサポートしています。
  • Oracle XStreamOracle XStream もログベースのCDC ツールで、データベースの変更をキャプチャして配信できます。Oracle GoldenGate と同じ基礎技術を使用していますが、より軽量で柔軟な統合シナリオ向けに設計されています。XStream は、リアルタイムのデータストリーミングと他のシステムとの統合を必要とするアプリケーションに最適です。

Oracle をCDC のソースとして設定する方法

Oracle データベースを変更データキャプチャのソースとして設定するには、通常3つのステップを実行します。ここでは、必要となる処理の概要を説明します。

  1. CDC ツールを選択:最初のステップは、要件を満たすCDC ツールを選択することです。データ量、変更頻度、ターゲットシステム、および具体的な統合ニーズなどの要因を考慮します。ログベースのCDC ではOracle GoldenGate やOracle XStream などのツールがよく使用されますが、非ログベースの方法ではトリガーやタイムスタンプを使用できます。

  2. ツールをインストールして設定:CDC ツールを選択したら、次のステップはそのツールをインストールして構成することです。通常は、必要なソフトウェアをソースのOracle データベースとターゲットシステムの両方でセットアップします。インストールおよび構成の詳細については、ツール付属のドキュメントを参照してください。ツールがデータの変更をキャプチャしてレプリケートできるように、必要なすべての権限と構成が適切に設定されていることを確認します。
  3. Oracle データベースへの接続を確立:ツールをインストールして構成したら、Oracle データベースへの接続を確立する必要があります。これには、データベースのホスト名、ポート、ユーザー名、パスワードなどの接続パラメータの指定が含まれます。CDC ツールは、この接続を使用してデータベースにアクセスし、変更をキャプチャします。接続がセキュリティで保護されていること、および必要な暗号化または認証対策が講じられていることを確認します。

Oracle CDC 接続にCData を活用

CData は、Oracle CDC を利用する事例で見られるようなデータ接続と移動における課題を解決します。CData はユーザーフレンドリーかつ専門的知識を必要としないツールに力を入れており、信頼性の高いOracle CDC を確立するプロセスは、困難で時間のかかるものではなくなります。

CData のエンタープライズ向けデータレプリケーションおよびウェアハウスツールであるCData Sync は、Oracle CDC を含む人気のデータベースやデータソースのCDC を幅広く組み込みサポートしています。Sync は、Oracle インスタンスへのセキュアな接続の確立、CDC の有効化、およびデータ移行プロジェクトにおけるデータ変更の確実な取り込みのプロセスを合理化します。Sync のコネクタは、さまざまなデータプラットフォームやアプリケーションとのシームレスな統合を実現し、Oracle CDC を活用してリアルタイムのデータレプリケーションと統合を可能にします。

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