Linux/UNIX 上のPython からNetSuite のデータにデータ連携
CData ODBC Driver for NetSuite を使えば、豊富なPython のエコシステムを使ったデータ連携が簡単に行えます。CData Linux/UNIX ODBC Driver for NetSuite とpyodbc module を使って、簡単にNetSuite に連携するPython アプリケーションを構築したり、データ分析が手軽に行えます。本記事では、pyodbc のビルトイン関数を使って、NetSuite に接続し、クエリを実行、表示する方法を説明します。
CData ODBC ドライバとは?
CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。
- NetSuite をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
- 多様なアプリケーション、ツールにNetSuite のデータを連携
- ノーコードでの手軽な接続設定
- 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み
CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてNetSuite の接続を設定、2.Linux 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。
CData ODBC Drivers をUNIX/Linux マシンで利用
CData ODBC Drivers は、Ubuntu、Debian、RHEL、CentOS、Fedora などの様々なRed Hat ベースおよびDebian ベースのシステムでサポートされています。必要なライブラリとパッケージもいくつかあり、システムによってはそれらがデフォルトでインストールされる場合があります。Linux オペレーティングシステムのサポートされているバージョンと必要なライブラリの詳細については、ヘルプドキュメント(オンラインでインストールおよび検索)の[はじめに]セクションを参照してください。
Driver Manager のインストール
ドライバーをインストールする前に、システムにドライバーマネジャーがあることを確認してください。この記事では、広くサポートされている無料のオープンソースODBC ドライバーマネジャーであるunixODBC を使用します。
Ubuntu のようなDebian ベースのシステムの場合、APT パッケージマネジャーを使用してunixODBC をインストールできます。
$ sudo apt-get install unixODBC unixODBC-dev
Red Hat Linux に基づくシステムの場合、yum またはdnf を使用して、unixODBC をインストールできます。
$ sudo yum install unixODBC unixODBC-devel
unixODBC ドライバーマネジャーは、odbcinst.ini ファイルからドライバーに関する情報を読み取り、odbc.ini ファイルからデータソースに関する情報を読み取ります。 ターミナルに以下のコマンドを入力すると、システム上の構成ファイルの場所を特定できます。
$ odbcinst -j
コマンドの出力には、ODBC データソースと登録済みのODBC ドライバーの構成ファイルの場所が表示されます。 ユーザーデータソースには、odbc.ini が存在するホームフォルダを持つユーザーアカウントからのみアクセスできます。システムのデータソースには、すべてのユーザーがアクセスできます。 以下は、このコマンドの出力例です。
DRIVERS............: /etc/odbcinst.ini SYSTEM DATA SOURCES: /etc/odbc.ini FILE DATA SOURCES..: /etc/ODBCDataSources USER DATA SOURCES..: /home/myuser/.odbc.ini SQLULEN Size.......:8 SQLLEN Size........:8 SQLSETPOSIROW Size.:8
ドライバーのインストール
標準パッケージ形式(Debian .deb パッケージ形式または.rpm ファイル形式)でドライバーをダウンロードすることができます。フィルをダウンロードしたら、ターミナルからドライバーをインストールできます。
ドライバーインストーラーは、ドライバーをunixODBC に登録し、システムDSN を作成します。これは、後にODBC 接続をサポートするツールやアプリケーションで使用できます。
Ubuntu のようなDebian ベースのシステムの場合、sudo を付けるか、root として次のコマンドを実行します。
$ dpkg -i /path/to/package.deb
Red Hat システムおよび.rpms をサポートするその他のシステムの場合には、sudo またはroot として以下のコマンドを実行します。
$ rpm -i /path/to/package.rpm
ドライバーがインストールされると、unixODBC ドライバーマネジャーを使用して、登録されたドライバーと定義されたデータソースを一覧表示できます。
登録済みドライバーを一覧表示
$ odbcinst -q -d CData ODBC Driver for NetSuite ...
定義されたデータソースを一覧表示
$ odbcinst -q -s CData NetSuite Source ...
CData ODBC Driver for NetSuite をunixODBC で使用するには、ドライバーがUTF-16 を使用するように構成されていることを確認してください。これを行うには、以下のように、インストール場所のlib フォルダ(通常は、/opt/cdata/cdata-odbc-driver-for-netsuite) にあるドライバーのINI ファイル(cdata.odbc.netsuite.ini) を編集します。
cdata.odbc.netsuite.ini
... [Driver] DriverManagerEncoding = UTF-16
DSN の変更
ドライバーのインストールにより、システムDSN が事前定義されます。システムデータソースファイル(/etc/odbc.ini)を編集し、必要な接続プロパティを定義することで、DSN を変更できます。さらに、$HOME/.odbc.ini で変更するためにroot アクセスを必要としない、ユーザー固有のDSN を作成できます。
NetSuiteへの接続
NetSuite では、2種類のAPI でデータにアクセスできます。どちらのAPI を使用するかは、Schema 接続プロパティで以下のいずれかを選択して指定してください。
- SuiteTalk は、NetSuite との通信に使用されるSOAP ベースの従来から提供されているサービスです。幅広いエンティティをサポートし、INSERT / UPDATE / DELETE の操作も対応しています。ただし、SuiteQL API と比べるとデータの取得速度が劣ります。また、サーバーサイドでのJOIN に対応していないため、これらの処理はCData 製品がクライアントサイドで実行します。
- SuiteQL は、より新しいAPI です。JOIN、GROUP BY、集計、カラムフィルタリングをサーバーサイドで処理できるため、SuiteTalk よりもはるかに高速にデータを取得できます。ただし、NetSuite データへのアクセスは読み取り専用となります。
データの取得のみが目的でしたらSuiteQL をお勧めします。データの取得と変更の両方が必要な場合は、SuiteTalk をお選びください。
NetSuite への認証
CData 製品では、以下の認証方式がご利用いただけます。
- トークンベース認証(TBA)はOAuth1.0に似た仕組みです。2020.2以降のSuiteTalk とSuiteQL の両方で利用できます。
- OAuth 2.0 認証(OAuth 2.0 認可コードグラントフロー)は、SuiteQL でのみご利用いただけます。
- OAuth JWT 認証は、OAuth2.0 クライアント認証フローの一つで、クライアント認証情報を含むJWT を使用してNetSuite データへのアクセスを要求します。
トークンベース認証(OAuth1.0)
トークンベース認証(TBA)は、基本的にOAuth 1.0 の仕組みです。この認証方式はSuiteTalk とSuiteQL の両方でサポートされています。管理者権限をお持ちの方がNetSuite UI 内でOAuthClientId、OAuthClientSecret、OAuthAccessToken、OAuthAccessTokenSecret を直接作成することで設定できます。 NetSuite UI でのトークン作成手順については、ヘルプドキュメントの「はじめに」セクションをご参照ください。
アクセストークンを作成したら、以下の接続プロパティを設定して接続してみましょう。
- AuthScheme = Token
- AccountId = 接続先のアカウント
- OAuthClientId = アプリケーション作成時に表示されるコンシューマーキー
- OAuthClientSecret = アプリケーション作成時に表示されるコンシューマーシークレット
- OAuthAccessToken = アクセストークン作成時のトークンID
- OAuthAccessTokenSecret = アクセストークン作成時のトークンシークレット
その他の認証方法については、ヘルプドキュメントの「はじめに」をご確認ください。
/etc/odbc.ini または$HOME/.odbc.ini
[CData NetSuite Source] Driver = CData ODBC Driver for NetSuite Description = My Description AccountId = XABC123456 Schema = SuiteTalk AuthScheme = Token OAuthClientId = MyOAuthClientId OAuthClientSecret = MyOAuthClientSecret OAuthAccessToken = MyOAuthAccessToken OAuthAccessTokenSecret = MyOAuthAccessTokenSecret
これらの構成ファイルの使用に関する具体的な情報については、、ヘルプドキュメントを参照してください。
以下のステップに従ってpyodbc をインストールし、Python オブジェクトを介してNetSuite へのアクセスを開始できます。
pyodbc のインストール
pip ユーティリティを使用してモジュールをインストールできます。
pip install pyodbc
必ず以下のコードでモジュールをインポートしてください。
import pyodbc
Python でのNetSuite のデータへの接続
これで、ODBC 接続文字列またはDSN で接続できます。以下は、接続文字列の構文です。
cnxn = pyodbc.connect('DRIVER={CData ODBC Driver for NetSuite};AccountId=XABC123456;Schema=SuiteTalk;AuthScheme=Token;OAuthClientId=MyOAuthClientId;OAuthClientSecret=MyOAuthClientSecret;OAuthAccessToken=MyOAuthAccessToken;OAuthAccessTokenSecret=MyOAuthAccessTokenSecret;')
以下は、DSN の構文です。
cnxn = pyodbc.connect('DSN=CData NetSuite Sys;')
NetSuite へのSQL の実行
Cursor をインスタンス化し、Cursor クラスのexecute メソッドを使用してSQL ステートメントを実行します。
cursor = cnxn.cursor()
選択
fetchall、fetchone、およびfetchmany を使用し、SELECT ステートメントから返されたRows を取得できます。
import pyodbc
cursor = cnxn.cursor()
cnxn = pyodbc.connect('DSN=CData NetSuite Source;User=MyUser;Password=MyPassword')
cursor.execute("SELECT CustomerName, SalesOrderTotal FROM SalesOrder WHERE Class_Name = 'Furniture : Office'")
rows = cursor.fetchall()
for row in rows:
print(row.CustomerName, row.SalesOrderTotal)
パラメータ化されたクエリをシーケンスまたは因数リストで提供できます。
cursor.execute( "SELECT CustomerName, SalesOrderTotal FROM SalesOrder WHERE Class_Name = ?", 'Furniture : Office',1)
挿入
INSERT コマンドもexecute メソッドを使用します。ただし、挿入後に変更が失われないためにcommit メソッドを呼び出す必要があります。
cursor.execute("INSERT INTO SalesOrder (Class_Name) VALUES ('Furniture : Office')")
cnxn.commit()
更新と削除
挿入の場合と同様に、更新または削除の場合でも、execute を呼び出した後、commit を呼び出す必要があります。
cursor.execute("UPDATE SalesOrder SET Class_Name = 'Furniture : Office'")
cnxn.commit()
メタデータの発見
getinfo メソッドを使用してデータソースやドライバーの機能に関する情報などのデータを取得できます。getinfo メソッドは、入力をODBC SQLGetInfo メソッドに渡します。
cnxn.getinfo(pyodbc.SQL_DATA_SOURCE_NAME)
CData ODBC Driver for NetSuite を使用してNetSuite に接続できるLinux/UNIX 環境で、Python アプリを構築することができるようになりました。
NetSuite からLinux へのデータ連携には、ぜひCData ODBC ドライバをご利用ください
このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。
CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。