Lazarus Pascal IDE で JSON のデータを簡単に統合
Lazarus Pascal IDE は、クロスプラットフォームアプリケーションを構築するための強力で無料のオープンソース開発環境です。CData ODBC Driver for JSON を使用すれば、JSON services をシームレスに統合してクエリを実行でき、Lazarus Pascal IDE アプリケーション内でリアルタイムのインサイトを活用して、レポート、ダッシュボード、ワークフローを強化できます。
本記事では、接続のセットアップから Lazarus Pascal IDE でリアルタイムの JSON データを活用するまでの包括的な手順をご紹介します。レポート、ダッシュボード、複雑なワークフローを構築する際に、アプリケーション内でリアルタイムのインサイトと機能を実現するためのツールを習得できます。
概要
本記事の手順の概要は以下のとおりです。
- CData ODBC Driver for JSON で JSON services 用の DSN を必要な接続プロパティで設定します。
- Lazarus で ODBC 接続をセットアップします。TSQLConnector、TSQLQuery、TDataSource、TDBGrid コンポーネントを必要な情報で設定します。
- Main フォームにサンプルコードを記述して、JSON services への接続をテストします。
- アプリケーションをコンパイルして実行し、JSON services の統合と表示が正常に行われることを確認します。
前提条件
開始する前に、以下の準備が必要です。
CData ODBC Driver で JSON DSN を設定
まず、CData ODBC Driver for JSON を使用してシステムでJSON services用の DSN(データソース名)を設定します。こちらから全機能を備えた 30日間の無償トライアルをダウンロードしてインストールしてください。
インストールが完了したら、ODBC データソースアドミニストレーターを起動します。
- Windows の場合:スタートメニューで ODBC データソースアドミニストレーター を検索してアプリケーションを開きます。
- Mac の場合:アプリケーションを開き、ユーティリティに移動して ODBC Manager を選択します。
- Linux の場合:コマンドラインを使用して ODBC データソースアドミニストレーター を起動するか、インストールされている場合は unixODBC を使用します。
起動したら、CDataJSON servicesSource をダブルクリックして、接続を確立するために必要な値を入力します。
データソースへの認証については、ヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。CData 製品は、JSON API を双方向データベーステーブルとして、JSON ファイルを読み取り専用ビュー(ローカル ファイル、一般的なクラウドサービスに保存されているファイル、FTP サーバー)としてモデル化します。HTTP Basic、Digest、NTLM、OAuth、FTP などの主要な認証スキームがサポートされています。詳細はヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。
URI を設定して認証値を入力したら、DataModel を設定してデータ表現とデータ構造をより厳密に一致させます。
DataModel プロパティは、データをどのようにテーブルに表現するかを制御するプロパティで、次の基本設定を切り替えます。
- Document(デフォルト):JSON データのトップレベルのドキュメントビューをモデル化します。CData 製品 は、ネストされたオブジェクト配列を集約されたJSON オブジェクトとして返します。
- FlattenedDocuments:ネストされた配列オブジェクトと親オブジェクトを、単一テーブルに暗黙的に結合します。
- Relational:階層データから個々の関連テーブルを返します。テーブルには、親ドキュメントにリンクする主キーと外部キーが含まれています。
リレーショナル表現の設定についての詳細は、ヘルプドキュメントの「JSON データのモデリング」を参照してください。また、以下の例で使用されているサンプルデータも確認できます。データには人や所有する車、それらの車に行われたさまざまなメンテナンスサービスのエントリが含まれています。
Amazon S3 内のJSON への接続
URI をバケット内のJSON ドキュメントに設定します。さらに、次のプロパティを設定して認証します。
- AWSAccessKey:AWS アクセスキー(username)に設定。
- AWSSecretKey:AWS シークレットキーに設定。
Box 内のJSON への接続
URI をJSON ファイルへのパスに設定します。Box へ認証するには、OAuth 認証標準を使います。 認証方法については、Box への接続 を参照してください。
Dropbox 内のJSON への接続
URI をJSON ファイルへのパスに設定します。Dropbox へ認証するには、OAuth 認証標準を使います。 認証方法については、Dropbox への接続 を参照してください。ユーザーアカウントまたはサービスアカウントで認証できます。ユーザーアカウントフローでは、以下の接続文字列で示すように、ユーザー資格情報の接続プロパティを設定する必要はありません。 URI=dropbox://folder1/file.json; InitiateOAuth=GETANDREFRESH; OAuthClientId=oauthclientid1; OAuthClientSecret=oauthcliensecret1; CallbackUrl=http://localhost:12345;
SharePoint Online SOAP 内のJSON への接続
URI をJSON ファイルを含むドキュメントライブラリに設定します。認証するには、User、Password、およびStorageBaseURL を設定します。
SharePoint Online REST 内のJSON への接続
URI をJSON ファイルを含むドキュメントライブラリに設定します。StorageBaseURL は任意です。指定しない場合、ドライバーはルートドライブで動作します。 認証するには、OAuth 認証標準を使用します。
FTP 内のJSON への接続
URI をJSON ファイルへのパスが付いたサーバーのアドレスに設定します。認証するには、User およびPassword を設定します。
Google Drive 内のJSON への接続
デスクトップアプリケーションからのGoogle への認証には、InitiateOAuth をGETANDREFRESH に設定して、接続してください。詳細はドキュメントの「Google Drive への接続」を参照してください。
新しい GUI プロジェクトを作成
- Lazarus IDE を起動します。
- File > New > Application に移動して、Main フォームを持つ新しい GUI プロジェクトを作成します。
フォームに必要な接続コンポーネントを追加
- View > Component > Palette に移動し、左下の Keep open にチェックを入れて、コンポーネントウィンドウを常に開いた状態に保ちます。
-
以下のコンポーネントを検索し、右下の Use をクリックして Main フォーム Form1 に追加します。
- TSQLConnector
- TSQLTransaction
- TSQLQuery
- TDataSource
- TDBGrid
TSQLConnector コンポーネントの設定
Lazarus Pascal IDE の TSQLConnector コンポーネントは、アプリケーションと各種データベースまたはデータベース API との接続を容易にします。設定方法は以下のとおりです。
- Main フォームで TSQLConnector コンポーネントを選択します。
- オブジェクトインスペクターがまだ開いていない場合は、View > Object Inspector から開きます。
- 左側のオブジェクトインスペクターで、Properties セクションの以下のプロパティを設定します。
プロパティ 値 Connected True Driver ODBC DatabaseName DSN 名(例:CData JSON Source) UserName データベースのユーザー名 Password データベースのパスワード HostName JSON URL またはローカルデータベースの場合は localhost LoginPrompt False Transaction TSQLTransaction コンポーネントを選択
認証情報にセキュリティトークンが必要な場合は、以下の手順に従ってください。
- Lazarus Pascal IDE で Main Form をダブルクリックしてコードエディタを開きます。
- procedure TForm1.FormCreate(Sender: TObject); セクションを見つけます。
- begin キーワードの下に以下のコードを貼り付けます。'your_security_token' を実際のセキュリティトークンに置き換えてください。
SQLConnector1.Params.Values ['Password'] := SQLConnector1.Params.Values ['Password'] + 'your_security_token';
TSQLQuery コンポーネントの設定
Lazarus Pascal IDE の TSQLQuery コンポーネントは、クエリ用の SQL コードを受け取り、データベースからデータを取得することで、データ操作を簡素化します。以下の情報を使用して設定してください。
- Main フォームで TSQLQuery コンポーネントを選択します。
- オブジェクトインスペクターの Properties セクションで以下のプロパティを設定します。
プロパティ 値 Active True DataBase TSQLConnector コンポーネントの名前を選択 SQL(3つの点をクリック) クエリ(例:SELECT * FROM people) Transaction TSQLTransaction コンポーネント
TDataSource、TDBGrid、TSQLTransaction コンポーネントの設定
Lazarus Pascal IDE の TDataSource コンポーネントは、データセット(例:TSQLQuery)と TDBGrid などのデータ対応コントロールをつなぎ、データの表示と操作を可能にします。TDBGrid はデータを表形式で表示し、TSQLTransaction はトランザクション内でデータベース操作を実行することでデータの整合性を確保します。これら3つのコンポーネントの設定方法は以下のとおりです。
- TDataSource コンポーネントを選択し、DataSet プロパティに TSQLQuery コンポーネントの名前を設定します。
- TDBGrid コンポーネントを選択し、DataSource プロパティに TDataSource コンポーネントを設定します。
- TSQLTransaction コンポーネントを選択し、以下のプロパティを設定します。
- Active:True
- Database:TSQLConnector コンポーネントの名前
接続をテストするコードを追加
接続を正常にテストするには、以下のコードを使用してください。
- Main Form をダブルクリックしてソースエディタを開きます。
- begin キーワードの下、end. キーワードの前に以下のコードを追加します。
procedure TForm1.FormCreate(Sender: TObject);
begin
// Code for your Security Token
SQLConnector1.Params.Values ['Password'] :=
SQLConnector1.Params.Values ['Password'] + 'your_security_token';
try
SQLConnector1.Open;
ShowMessage('Connection successful!');
except
on E: Exception do
ShowMessage('Error: ' + E.Message);
end;
try
SQLQuery1.Open;
if SQLQuery1.IsEmpty then
ShowMessage('No data found.')
else
ShowMessage('Data loaded successfully.');
except
on E: Exception do
ShowMessage('Error: ' + E.Message);
end;
end;
end.
アプリケーションをコンパイルして実行
プロジェクトを保存します。Run > Compile、続いて Run に移動するか、ショートカット F9 を使用してアプリケーションを実行します。
次のステップ:データを活用してみよう
データが Lazarus に正常にインポートされたので、その可能性を最大限に活用するためのアイデアをご紹介します。
- TDBGrid を拡張:TDBGrid をカスタマイズして、ソート、編集、特定の行のハイライト表示を有効にしましょう。
- データを可視化:TChart などのコンポーネントを使用して、直感的なデータ表現のためのグラフやチャートを作成しましょう。
- フィルタと検索:TDBFilter などのコンポーネントを使用するか、カスタムフィルタロジックを実装して、ユーザーが関連するデータにすばやく集中できるようにしましょう。ユーザー入力用の TEdit コンポーネントを追加し、フィルタ機能にリンクさせます。
- データをエクスポート:TSVExport や TFileStream コンポーネントを活用して、データを CSV や Excel などの形式で保存し、共有や他のシステムへの統合に利用しましょう。
- 計算を実行:TFPCustomDataSet やデータセットの組み込み機能を使用して、合計、平均、その他の指標を計算しましょう。結果を TLabel に表示したり、TDBGrid に追加できます。
- フォームとレポートを作成:TForm と TDBEdit を使用してユーザー操作用のインタラクティブなフォームを設計しましょう。レポートには、RLReport や FastReport などのコンポーネントを統合して、プロフェッショナル品質のレポートを生成・印刷できます。
これらの拡張機能で、データドリブンアプリケーションを次のレベルに引き上げましょう!
CData で Lazarus のデータ接続を簡素化
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