【徹底解説】Jiraのデータを使った動的なアプリを作成する方法 | React

加藤龍彦
加藤龍彦
デジタルマーケティング
React × Jira連携の複雑なAPI開発をCData API Serverでノーコード解決。ODataエンドポイントの自動生成で動的Webアプリを30分で構築する実装手順を詳解。



今回は、React をJira のデータに連携する方法をご紹介します。React(React.js)は宣言型で高速かつ柔軟な、JavaScript の定番UI 構築ライブラリです。CData API Server を使えば、Jira を含む多様なSaaS、データベース、外部システムのAPI をノーコードで手軽に生成して、React から接続できます。 この記事では、CData API Server をセットアップしてJira のOData API を作成し、Jira のデータにリアルタイムで接続できるReact ベースのWeb アプリケーションを作成する方法を説明します。

本記事のReact アプリでは、Jira のデータをテーブル形式で取得して、表として出力します。本記事で説明するコードは、こちらからサンプルのReact プロジェクトとしてダウンロードできるので、ローカルの環境ですぐに実行できます。

Jira データ連携について

CData は、Jira のライブデータへのアクセスと統合を簡素化します。お客様は CData の接続機能を以下の目的で活用しています:

  • Issue、Project、Workflow などの Jira オブジェクトへの双方向アクセスを実現します。
  • SQL ストアドプロシージャを使用して、Issue のステータス変更、カスタムフィールドの作成、添付ファイルのダウンロード・アップロード、時間追跡設定の変更・取得などの機能的なアクションを実行できます。
  • ユーザー名とパスワード、OAuth、パーソナルアクセストークン、API トークン、Crowd または OKTA SSO、LDAP など、さまざまな方法で安全に認証できます。

多くのユーザーは、CData Sync を直接使用するか、SSIS や Azure Data Factory などのプラットフォームとの CData の互換性を活用して、Jira データをデータベースやデータウェアハウスに統合するために CData ソリューションを活用しています。また、Tableau や Power BI などのお気に入りの分析ツールからライブ Jira データの分析やレポートを行いたい方もいます。

お客様がビジネス上の問題を解決するために Jira データにシームレスに接続している方法については、ブログをご覧ください:Drivers in Focus: Collaboration Tools


はじめに


API Server の設定

以下のリンクからAPI Server の無償トライアルをスタートしたら、セキュアなJira OData サービスを作成していきましょう。

Jira への接続

Salesforce Connect からJira のデータを操作するには、まずJira への接続を作成・設定します。

  1. API Server にログインして、「Connections」をクリック、さらに「接続を追加」をクリックします。 接続を追加
  2. 「接続を追加」をクリックして、データソースがAPI Server に事前にインストールされている場合は、一覧から「Jira」を選択します。
  3. 事前にインストールされていない場合は、コネクタを追加していきます。コネクタ追加の手順は以下の記事にまとめてありますので、ご確認ください。
    CData コネクタの追加方法はこちら >>
  4. それでは、Jira への接続設定を行っていきましょう! 接続設定
  5. JIRA への接続には、User、Password およびURL を使います。URL はhttps://yoursitename.atlassian.net などです。

  6. 接続情報の入力が完了したら、「保存およびテスト」をクリックします。

JIRA への接続には、User、Password およびURL を使います。URL はhttps://yoursitename.atlassian.net などです。

API Server のユーザー設定

次に、API Server 経由でJira にアクセスするユーザーを作成します。「Users」ページでユーザーを追加・設定できます。やってみましょう。

  1. 「Users」ページで ユーザーを追加をクリックすると、「ユーザーを追加」ポップアップが開きます。
  2. 次に、「ロール」、「ユーザー名」、「権限」プロパティを設定し、「ユーザーを追加」をクリックします。
  3. その後、ユーザーの認証トークンが生成されます。各ユーザーの認証トークンとその他の情報は「Users」ページで確認できます。

Jira 用のAPI エンドポイントの作成

ユーザーを作成したら、Jira のデータ用のAPI エンドポイントを作成していきます。

  1. まず、「API」ページに移動し、 「 テーブルを追加」をクリックします。
  2. アクセスしたい接続を選択し、次へをクリックします。
  3. 接続を選択した状態で、各テーブルを選択して確認をクリックすることでエンドポイントを作成します。

OData のエンドポイントを取得

以上でJira への接続を設定してユーザーを作成し、API Server でJira データのAPI を追加しました。これで、OData 形式のJira データをREST API で利用できます。API Server の「API」ページから、API のエンドポイントを表示およびコピーできます。

(オプション)Cross-Origin Resource Sharing (CORS) を構成

Ajax などのアプリケーションから複数の異なるドメインにアクセスして接続すると、クロスサイトスクリプティングの制限に違反する恐れがあります。その場合には、[OData]->[Settings]でCORS を設定することで回避できます。

  • Enable cross-origin resource sharing (CORS):ON
  • Allow all domains without '*':ON
  • Access-Control-Allow-Methods:GET, PUT, POST, OPTIONS
  • Access-Control-Allow-Headers:Authorization

設定への変更を保存します。

CORS を設定

OData フィードのサンプルURL

Jira への接続を設定してユーザーを作成し、API Server でOData エンドポイントを作成すると、Jira のデータのOData フィードにアクセスできるようになります。 以下は、テーブルにアクセスするためのURL とテーブルのリストです。テーブルへのアクセスについてより詳しくは、API Server の「ODATA」ページにある「API」タブの情報を参照してください。URL については、API Server インスタンスのURL が必要になります(例えばローカルホストなら、http://localhost:8080/)。React を使用するので、URL の末尾に@json パラメータを追加してJSON 形式でデータを取得します。

Table         URL
テーブル一覧 API_SERVER_URL/odata.rsc/
Issues テーブルのメタデータ API_SERVER_URL/odata.rsc/Issues/$metadata?@json
Issues テーブル API_SERVER_URL/odata.rsc/JIRA_Issues

標準のOData フィードと同様、フィードにフィルタリング、ソートといった操作を実行したい場合は、$filter、$orderby、$skip、$top などOData URL パラメータを$select クエリに追加することができます。 サポートされているOData クエリの詳細については、ヘルプドキュメントを参照してください。

React でWeb アプリを作る

API Server のセットアップが完了したら、Jira と連携するReact アプリを作成できます。以下のステップでは、サンプルプロジェクトの.zip ファイルに含まれているReact アプリのソースファイルの内容を説明していきます。

index.html


サンプルReact アプリケーションのトップページです。最小限のHTML とスクリプトファイルの読み込みを行っています。

main.js


このファイルでは、必要なライブラリ、モジュール、React クラスをインポートしています。メインとなるReact クラスのプロパティ(props)もここで定義されます。

そのほか、パッケージの依存関係を定義したpackage.json ファイルとwebpack の設定ファイルが含まれます。

App.jsx


React アプリを作成する上でメインとなるファイルです。このApp クラスで、API Server からデータを取得してReact アプリのさまざまなコンポーネントをレンダリングするために必要な関数を定義しています。ここから定義している関数について説明していきます。

constructor

App クラスのコンストラクターです。このうちstate には、Web アプリの構築に使用される動的データが含まれます。また、this でほかのメソッドをバインドすることで、メソッド内でstate を編集することもできます。

  constructor(props) {
    super(props);

    this.state = {
      selectedTable: '',
      selectedColumns: [],
      tables: [],
      columns: [],
      tableData: [],
      auth:'Basic ' + btoa(props.user + ':' + props.pass),
    };

    this.onTableChange = this.onTableChange.bind(this);
    this.onColumnChange = this.onColumnChange.bind(this);
    this.renderTableHeaders = this.renderTableHeaders.bind(this);
    this.renderTableBody = this.renderTableBody.bind(this);
    this.getColumnList = this.getColumnList.bind(this);
    this.getData = this.getData.bind(this);

  }

componentDidMount

React の仕様に従って、componentDidMount メソッドはrender メソッドの前に呼び出され、コンストラクタの実行後にアプリのstate 変数を更新するために使用できます。 このメソッドでは、テーブルのリストを取得するHTTP リクエストをAPI Server に送信し、tablesselectedTable の状態変数を設定します。

サンプルでは、getColumnList メソッドを呼び出すと、現在選択されている最初のテーブルで使用可能なカラムのリストが取得されます。

  componentDidMount() {
    Object.assign(axios.defaults, {headers: {"x-cdata-authtoken": this.state.auth}});
    axios.get(`${this.props.baseUrl}`)
      .then(res => {
        const tables = res.data.value;
        this.setState({ tables });
        this.setState({ selectedTable: tables[0].name});
      })
      .catch(function (error) {
        if (error.response) {
          alert('Code: '
            + error.response.data.error.code
            + '\r\nMessage: '
            + error.response.data.error.message);
        } else {
          console.log('Error', error.message);
        }
      });
    this.getColumnList();
  }

getColumnList

この関数は、selectedTable パラメータ(パラメータが定義されていない場合はUI で現在選択されているテーブル)に使用できるカラムのリストを取得します。 HTTP リクエストを実行し、応答を解析してcolumnsselectedColumns の状態を設定します。

  getColumnList(selectedTable) {
    if (!selectedTable) {
      selectedTable = this.state.selectedTable;
    }
    Object.assign(axios.defaults, {headers: {"x-cdata-authtoken": this.state.auth}});
    axios.get(`${this.props.baseUrl}/${selectedTable}/$metadata?@json`)
      .then(res => {
        let columns = res.data.items[0]["odata:cname"];
        this.setState({
          columns,
          selectedColumns: [],
        });
      })
      .catch(error => {
        if (error.response) {
          alert('Code: '
            + error.response.data.error.code
            + '\r\nMessage: '
            + error.response.data.error.message);
        } else {
          console.log('Error', error.message);
        }
      });
  }

renderTableList

この関数は、tables 変数を使用してテーブルを選択するためのHTML ドロップダウンのオプションを作成します。

  renderTableList() {
    let tablesHTML = [];
    for (let i = 0; i < this.state.tables.length; i++) {
      let table = this.state.tables[i];
      tablesHTML.push();
    }
    return tablesHTML;
  }

renderColumnList

この関数は、columns 変数を使用してカラムを選択するためのHTML マルチセレクトのオプションを作成します。

  renderColumnList() {
    let columnsHTML = [];
    for (let i = 0; i < this.state.columns.length; i++){
      let column = this.state.columns[i];
      columnsHTML.push();
    }
    return columnsHTML;
  }

renderTable

この関数は、API Server から取得したデータを使用してHTML テーブルをレンダリングします。renderTableHeaders()renderTableBody() の二つのヘルパー関数を使用して、テーブルヘッダーとデータ行を作成します。


  renderTable() {
    return (
      <table>
        <thead>
          { this.renderTableHeaders() }
        </thead>
        { this.renderTableBody() }
      </table>
    );
  }

renderTableHeaders

この関数は、selectedColumns 変数を使用してAPI Server からのデータを表示するために使用されるHTML テーブルのヘッダーを構築します。


  renderTableHeaders() {
    let headers = [];
    for (let i = 0; i < this.state.selectedColumns.length; i++) {
      let col = this.state.selectedColumns[i];
      headers.push(<th key={col}>{col}</th>)
    }
    return (<tr>{headers}</tr>);
  }

renderTableBody

この関数は、tableData 変数とselectedColumns 変数を使用してAPI Server からのデータを表示するために使用されるHTML テーブルのデータ行を構築します。


  renderTableBody() {
    let rows = [];
    this.state.tableData.forEach(function(row) {
      rows.push(
        <tr key={btoa('row'+rows.length)}>
          {this.state.selectedColumns.map(col =>
            <td key={col}>{row[col]}</td>
          )}
        </tr>
      )
    }.bind(this));
    return (<tbody>{rows}</tbody>);
  }

getData

この関数は、API Server からデータを取得してselectedColumns 変数を使用した$select パラメータのリストを作成し、selectedTable 変数を使用してデータを要求するテーブルを決定します。 API Server によって返されるデータは、tableData 状態変数に格納されます。

  getData() {
    let columnList = '';
    columnList = this.state.selectedColumns.join(',');
    Object.assign(axios.defaults, {headers: {"x-cdata-authtoken": this.state.auth}});
    axios.get(`${this.props.baseUrl}/${this.state.selectedTable}/?$select=${columnList}`)
      .then(res => {
        const tableData = res.data.value;
        this.setState({ tableData });
      })
      .catch(error => {
        if (error.response) {
          alert('Code: '
            + error.response.data.error.code
            + '\r\nMessage: '
            + error.response.data.error.message);
        } else {
          console.log('Error', error.message);
        }
      });
  }

onTableChange

この関数は、テーブルを選択するためのHTML ドロップダウンの変更イベントを処理します。この関数では、selectedTable 変数が選択された値に設定され、tableData 変数からすべての値がクリアされます。 また、getColumnList 関数を呼び出すと、カラムを選択するためのHTML マルチセレクト要素が更新されます。

  onTableChange(event) {
    const selectedTable = event.target.value;
    this.setState({
      selectedTable,
      tableData: [],
    });
    this.getColumnList(selectedTable);
  }

onColumnChange

この関数は、取得して表示するカラムを選択するためのHTML マルチセレクトの変更イベントを処理します。選択するカラムを決定した後、selectedColumns が更新され、tableData がクリアされます。

  onColumnChange(event) {
    let options = event.target.options;
    let selectedColumns = [];
    for (let i = 0; i < options.length; i++){
      if (options[i].selected){
        selectedColumns.push(options[i].value);
      }
    }
    this.setState({
      selectedColumns,
      tableData: [],
      });
  }

render

この関数は、さまざまなHTML 要素のレイアウトと表示を制御します。すべての静的HTML 機能と、動的要素をレンダリングする関数への関数呼び出しを含みます。


  render() {
    return (
      <div>
        <h1>CData API Server React Demo</h1>
        <br/>
        <label>Select a Table</label>
        <br/>
        <select className='tableDropDown' onChange={this.onTableChange}>
          { this.renderTableList() }
        </select>
        <br/>
        <br/>
        <label>Select {this.state.selectedTable} Columns</label>
        <br/>
        <select className='columnMultiSelect' onChange={this.onColumnChange} multiple>
          { this.renderColumnList() }
        </select>
        <br/>
        <br/>
        { this.state.selectedColumns.length > 0
          ? <button onClick={this.getData}>Get [{ this.state.selectedTable }] Data</button>
          : null }
        <br/>
        <br/>
        { this.state.tableData.length > 0
          ? this.renderTable()
          : null }
      </div>
    );
  }

React アプリを構成

データへの接続を構成してReact アプリのソースファイルを確認したら、React アプリを実行してみましょう。React アプリを実行するには、マシンにnode.js をインストールする必要があります。また、アプリケーションを実行する前に依存関係のモジュールをインストールしてください。

グローバルモジュール

React アプリを実行するには、babelbabel-cli モジュールをグローバルにインストールします。

  • npm install -g babel
  • npm install -g babel-cli

プロジェクトのセットアップ

次のステップではReact プロジェクトをセットアップし、package.json ファイルから依存関係のモジュールをインストールします。

  1. コマンドラインで、ソースファイルのあるディレクトリに移動します。

    cd ./connectserver-react
    
  2. ディレクトリに移動したら、設定済みのpackage.json ファイルを使用して必要なモジュールをインストールします。

    npm install
    

React アプリを実行

package.json ファイルを作成して必要なモジュールをインストールすれば、React アプリを実行することができます。実行するには、React アプリのディレクトリに移動して以下のコマンドを実行します。

npm start

React アプリが起動すると、タイトルとテーブルを選択するためのドロップダウンメニューが表示されます。テーブルのリストはAPI Server から取得され、API Server 構成時にOData エンドポイントとして追加したすべてのテーブルが含まれます。

テーブルの選択

テーブルを選択すると、カラムのドロップダウンにマルチセレクトメニューが表示され、テーブルに表示するカラムを選択できます。カラムを選択すると、テーブルヘッダーが表示されます。

カラムの選択

テーブルとカラムを選択したら「Get [Issues] Data」ボタンをクリックし、API Server を介してJira の仮想データベースからデータを取得できます。 HTML テーブルには、ボタンをクリックする前に選択したテーブルとカラムに基づいたデータが入力されます。

Jira のテーブルとカラムを取得

おわりに

これで、Jira のデータに連携するReact アプリを作成できました。CData API Server は30日間の無償トライアルを提供していますので、お気軽にお試しください。Jira 以外にも270種類以上のSaaS、データベース、外部システムからのリアルタイムデータに対応しています。

はじめる準備はできましたか?

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