Embulk を使用して IBM Cloud Object Storage ののデータをデータベースにロードする方法

Jerod Johnson
Jerod Johnson
Senior Technology Evangelist
CData JDBC Driver とオープンソースのETL/ELT ツールであるEmbulk を使ってIBM Cloud Object Storage のデータをデータベースにロードする方法を解説します。

Embulk はオープンソースのバルクデータローダーです。CData JDBC Driver for IBM Cloud Object Storage と組み合わせることで、IBM Cloud Object Storage から任意の同期先にデータを簡単にロードできます。この記事では、CData JDBC Driver for IBM Cloud Object Storage をEmbulk で使用してIBM Cloud Object Storage のデータをMySQL データベースにロードする方法を解説します。

CData JDBC Driver は、最適化されたデータ処理機能を内蔵しており、リアルタイムのIBM Cloud Object Storage のデータに対して比類のないパフォーマンスを発揮します。IBM Cloud Object Storage に対して複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作を直接IBM Cloud Object Storage にプッシュし、サポートされていない操作(SQL 関数やJOIN 操作など)は組み込みのSQL エンジンを使用してクライアント側で処理します。

IBM Cloud Object Storage への JDBC 接続を設定

Embulk でバルクロードジョブを作成する前に、JDBC Driver のJAR ファイルのインストール場所(通常はC:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for IBM Cloud Object Storage\lib)を確認しておきます。

Embulk はJDBC 接続をサポートしているため、IBM Cloud Object Storage に簡単に接続してSQL クエリを実行できます。バルクロードジョブを作成する前に、IBM Cloud Object Storage への認証用のJDBC URL を作成します。

Cloud Object Storage 接続プロパティの取得・設定方法

Cloud Object Storage に接続する前に、Cloud Object Storage インスタンスを登録してCloud Object Storage API キーとCRN を取得していきます。

Cloud Object Storage の新規インスタンスの登録

IBM Cloud アカウントにCloud Object Storage がまだない場合は、以下の手順に従ってアカウントにSQL Query のインスタンスをインストールできます。

  1. IBM Cloud アカウントにログインします。
  2. Cloud Object Storage ページに移動して、インスタンス名を指定して「作成」をクリックします。Cloud Object Storage の新規インスタンスにリダイレクトされます。

API キー

API キーは以下の手順で取得できます。

  1. まずは、IBM Cloud アカウントにログインします。
  2. API キーページに移動します。
  3. 中央右隅のIBM Cloud APIキーの作成 をクリックして、新しいAPI キーを作成します。
  4. ポップアップウィンドウが表示されたら、API キーの名前を指定して作成をクリックします。ダッシュボードからはアクセスできなくなるため、API Key を控えておきましょう。

Cloud Object Storage CRN

デフォルトでは、CData 製品はCloud Object Storage CRN を自動で取得します。ただし、複数のアカウントがある場合は、CloudObjectStorageCRN を明示的に指定する必要があります。この値は、次の2つの方法で取得できます。

  • Services ビューをクエリする。これにより、IBM Cloud Object Storage インスタンスとそれぞれのCRN がリストされます。
  • IBM Cloud で直接CRN を見つける。これを行うには、IBM Cloud のダッシュボードに移動します。リソースリストで、ストレージからCloud Object Storage リソースを選択してCRN を取得します。

IBM Cloud Object Storage への接続

これで準備は完了です。以下の接続プロパティを設定してください。

  • InitiateOAuthGETANDREFRESH に設定。InitiateOAuth を使うと、OAuth 認証を繰り返す必要がなく、さらに自動でアクセストークンを設定できます。
  • ApiKey:セットアップ中に控えたAPI キーを指定。
  • CloudObjectStorageCRN(オプション):控えておいたCloud Object Storage のCRN に設定。Cloud Object Storage アカウントが複数ある場合のみ設定する必要があります。

プロパティを設定したら、これで接続設定は完了です。

組み込みの接続文字列デザイナー

JDBC URL の作成には、IBM Cloud Object Storage JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーを使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからJAR ファイルを実行します。

java -jar cdata.jdbc.ibmcloudobjectstorage.jar

接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。

以下は、IBM Cloud Object Storage への一般的なJDBC 接続文字列です。

jdbc:ibmcloudobjectstorage:ApiKey=myApiKey;CloudObjectStorageCRN=MyInstanceCRN;Region=myRegion;OAuthClientId=MyOAuthClientId;OAuthClientSecret=myOAuthClientSecret;

Embulk で IBM Cloud Object Storage ののデータをロード

CData JDBC Driver をインストールしてJDBC 接続文字列を作成したら、必要なEmbulk プラグインをインストールします。

Embulk の入力・出力プラグインをインストール

  1. Embulk にJDBC 入力プラグインをインストールします。
    https://github.com/embulk/embulk-input-jdbc/tree/master/embulk-input-jdbc
  2. embulk gem install embulk-input-jdbc
    
  3. この記事では、同期先データベースとしてMySQL を使用します。出力プラグインを使用して、SQL Server、PostgreSQL、またはGoogle BigQuery を同期先として選択することもできます。
    https://github.com/embulk/embulk-output-jdbc/tree/master/embulk-output-mysql
    embulk gem install embulk-output-mysql
    

入力プラグインと出力プラグインをインストールしたら、Embulk を使用してIBM Cloud Object Storage のデータをMySQL にロードする準備が整いました。

IBM Cloud Object Storage ののデータをロードするジョブを作成

まず、Embulk で設定ファイルを作成します。ファイル名はibmcloudobjectstorage-mysql.yml のようにします。

  1. 入力プラグインのオプションには、CData JDBC Driver for IBM Cloud Object Storage、ドライバーJAR ファイルへのパス、ドライバークラス(例:cdata.jdbc.ibmcloudobjectstorage.IBMCloudObjectStorageDriver)、および上記のJDBC URL を指定します。
  2. 出力プラグインのオプションには、MySQL データベースの値と認証情報を指定します。

設定ファイルのサンプル(ibmcloudobjectstorage-mysql.yml)

in:
	type: jdbc
	driver_path: C:\Program Files\CData[product_name] 20xx\lib\cdata.jdbc.ibmcloudobjectstorage.jar
	driver_class: cdata.jdbc.ibmcloudobjectstorage.IBMCloudObjectStorageDriver
	url: jdbc:ibmcloudobjectstorage:ApiKey=myApiKey;CloudObjectStorageCRN=MyInstanceCRN;Region=myRegion;OAuthClientId=MyOAuthClientId;OAuthClientSecret=myOAuthClientSecret;
	table: "Objects"
out:
	type: mysql
	host: localhost
	database: DatabaseName
	user: UserId
	password: UserPassword
	table: "Objects"
	mode: insert

ファイルを作成したら、Embulk ジョブを実行します。

embulk run ibmcloudobjectstorage-mysql.yml

Embulk ジョブを実行すると、MySQL テーブルにIBM Cloud Object Storage のデータが格納されます。

フィルタリングした IBM Cloud Object Storage ののデータをロード

テーブルから直接データをロードするだけでなく、カスタムSQL クエリを使用してロードするデータをより詳細に制御できます。また、クエリフィールドのSQL WHERE 句で最終更新カラムを設定することで、増分ロードを実行することもできます。

in:
	type: jdbc
	driver_path: C:\Program Files\CData[product_name] 20xx\lib\cdata.jdbc.ibmcloudobjectstorage.jar
	driver_class: cdata.jdbc.ibmcloudobjectstorage.IBMCloudObjectStorageDriver
	url: jdbc:ibmcloudobjectstorage:ApiKey=myApiKey;CloudObjectStorageCRN=MyInstanceCRN;Region=myRegion;OAuthClientId=MyOAuthClientId;OAuthClientSecret=myOAuthClientSecret;
	query: "SELECT Key, Etag FROM Objects WHERE [RecordId] = 1"
out:
	type: mysql
	host: localhost
	database: DatabaseName
	user: UserId
	password: UserPassword
	table: "Objects"
	mode: insert

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