FileMaker Pro とHCL Domino の連携

Jerod Johnson
Jerod Johnson
Senior Technology Evangelist
JDBC ドライバーのMySQL リモート機能を使用して、Mac またはWindows 版FileMaker Pro にHCL Domino のデータ を連携。

この記事では、CData JDBC Driver for HCL Domino を使用して、FileMaker Pro のExternal SQL Sources(ESS)機能と連携する方法を説明します。ESS を利用すると、FileMaker Pro 内のレコードを他のデータストアの関連レコードとリンクできます。

MySQL リモート機能を使用して、HCL Domino をリモートMySQL データベースとしてアクセスします。CData JDBC Driver for HCL Domino は、JDBC とMySQL の両規格を実装しており、FileMaker Pro のように従来のMySQL データベースへの接続はサポートしていても、汎用のJDBC 接続をサポートしていないアプリケーションとの連携を実現します。

FileMaker Pro 連携方式の選択

FileMaker Pro には2つのデータアクセス方式があります。

  • データインポート:HCL Domino データをFileMaker Pro データベースにコピーし、必要に応じて更新できます。この方式を簡素化するには、CData ODBC ドライバーを使用します。FileMaker Pro はODBC をネイティブサポートしていますが、JDBC はサポートしていません。この方式については、FileMaker Pro でのODBC HCL Domino 連携を参照してください。
  • ESS:データのローカルコピーを使用する代わりに、JDBC ドライバーを使用して外部SQL ソースを作成できます。リモートデータはFileMaker Pro で変更でき、テーブルは標準のFileMaker Pro テーブルと同様にリレーションシップグラフで使用できます。

ESS セットアップの概要

JDBC ドライバーはデータアクセスチェーンの一部です。ネイティブのODBC 連携と比較すると、MySQL リモートを使用するFileMaker Pro 連携には追加のコンポーネントがあります。この記事では、以下の各コンポーネントをFileMaker Pro とリンクする方法を説明します。

  1. CData JDBC ドライバー
  2. CData MySQL リモートデーモン(ドライバーに同梱)
  3. MySQL 用ODBC ドライバー

    Windows では、FileMaker Pro は公式のMySQL ドライバー、MySQL Connector\ODBC を必要とします(現時点でのベストオプションはConnector\ODBC 8.0.11 です)。

    macOS では、FileMaker Pro はActual Technologies Open Databases ODBC ドライバーを必要とします。

  4. ODBC ドライバーマネージャー

    Windows では、ドライバーマネージャーは組み込みです。macOS では、ODBC ドライバーをインストールする前にドライバーマネージャーをインストールする必要があります。iODBC ドライバーマネージャーをインストールしてください。

リモートデーモンの起動

以下の手順に従って、MySQL リモート機能を有効にします。

  1. ターミナルを開き、インストールフォルダのlib サブフォルダに移動します。

    $ cd "/Applications/CData/CData JDBC Driver for HCL Domino/lib"
    
  2. 構成ファイル(デフォルトではcdata.jdbc.domino.remoting.ini)を編集します。
    • [databases] セクションをHCL Domino 用のJDBC 接続URL で更新します。
      	domino = "URL=http://dominoserver:3002/;DatabaseScope=names;TableTypes=Tables;AuthScheme=OAuthPassword;User=MyUser;Password=MyPassword;"
      	

      Domino への接続

      それでは、Domino のデータに接続していきましょう。接続するには、以下のプロパティを設定してください。

      • URL:Domino データベースをホスティングしているサーバーのホスト名またはIP アドレス。Domino データベースをホスティングしているサーバーのポートを含めます。例:http://sampleserver:1234/
      • DatabaseScope:Domino Web UI でのスコープ名。CData 製品は、指定されたスコープに適合するスキーマのフォームとビューを公開します。Domino Admin UI で、サイドバーのScopes メニューを選択してください。このプロパティを既存のスコープ名に設定します

      Domino での認証

      続いて、認証方法を設定しましょう。Domino では、ログインクレデンシャル(OAuthPassword)またはMicrosoft Entra ID(AzureAD)のいずれかによる認証をサポートしています。

      ログインクレデンシャル

      ログインクレデンシャルで認証するには、以下のプロパティを設定してください:

      • AuthSchemeOAuthPassword
      • User:認証するDomino ユーザーのユーザー名
      • Password:認証するDomino ユーザーに関連付けられたパスワード

      ドライバーがログインクレデンシャルを使用して、自動的にOAuth トークン交換を実行します。

      Microsoft Entra ID(Azure AD)

      この認証方法は、Azure Active Directory をIdP として使用してJWT トークンを取得します。Azure Active Directory にカスタムのアプリケーションを作成し、それをIdP として設定する必要があります。詳しい手順については、ヘルプドキュメントの指示に従ってください。その後、以下のプロパティを設定します。

      • AuthSchemeAzureAD
      • InitiateOAuth:これをGETANDREFRESH に設定します。InitiateOAuth を使用すると、OAuth 交換の繰り返しやOAuthAccessToken の手動設定を避けることができます
      • OAuthClientId:カスタムAzure AD アプリケーションの作成時に取得したクライアントID
      • OAuthClientSecret:カスタムAzure AD アプリケーションの作成時に取得したクライアントシークレット
      • CallbackURL:カスタムAzure AD アプリケーションの登録時に指定されたリダイレクトURI。例えば、https://localhost:33333
      • AzureTenant:データにアクセスするために使用されるMicrosoft Online テナント。companyname.microsoft.com 形式の値またはテナントID のいずれかを指定してください

      テナントID は、Azure ポータルのAzure Active Directory > プロパティページに表示されているディレクトリID と同じです。

      利用可能な接続プロパティやその他のリモート設定オプションの詳細については、ヘルプドキュメントを参照してください。

  3. コマンドラインで構成ファイルまたは設定を指定して、MySQL デーモンを起動します。以下の例では、同梱のサンプル構成ファイルを使用しています。

    $ java -jar cdata.jdbc.domino.jar -f "cdata.jdbc.domino.remoting.ini"
    

DSN の作成

HCL Domino への接続に成功しMySQL デーモンを起動したら、MySQL ODBC データソースを作成します。 ODBC データソースを使用する場合、DSN(データソース名)で接続プロパティを指定します。

ODBC ドライバーとドライバーマネージャーをまだ入手していない場合は、「ESS セットアップの概要」を参照して、お使いのプラットフォームでサポートされているコンポーネントを確認してください。

macOS

以下の手順に従って、iODBC グラフィカル管理ツールを使用します。

  1. Launchpad で検索してiODBC を開きます。
  2. システムDSN タブで、「追加」をクリックし、Actual Open Source Databases を選択します。
  3. 以下の情報を入力してウィザードを完了します。
    • 名前:DSN を入力します。
    • サーバー:127.0.0.1 またはMySQL デーモンが実行されているマシンのアドレスを入力します。
    • ポート:デーモンがリッスンしているポートを入力します。例:3306。
    • データベース:デーモンの構成ファイルで指定されたデータベース名を入力します。例:Domino。
    • 「メタデータ」タブで、以下のチェックボックスをオンにします。
      • 「Ignore schema in column specifications」
      • 「Don't use INFORMATION_SCHEMA for metadata」
  4. 「接続テスト」をクリックし、ダイアログで資格情報を入力します。

Windows

組み込みのMicrosoft ODBC データソースアドミニストレータを使用してODBC DSN を作成できます。

  1. コントロールパネルから「データソース(ODBC)のセットアップ」を選択します。ODBC データソースアドミニストレータが表示されます。
  2. システムDSN タブで、「追加」をクリックし、MySQL ODBC ドライバーを選択します。
  3. 以下の情報を入力してウィザードを完了します。
    • 名前:DSN を入力します。
    • サーバー:127.0.0.1 またはMySQL デーモンが実行されているマシンのアドレスを入力します。
    • ポート:デーモンがリッスンしているポートを入力します。例:3306。
    • データベース:デーモンの構成ファイルで指定されたデータベース名を入力します。例:Domino。
    • 「メタデータ」タブで、以下のチェックボックスをオンにします。
      • 「Ignore schema in column specifications」
      • 「Don't use INFORMATION_SCHEMA for metadata」
  4. 「接続テスト」をクリックし、ダイアログで資格情報を入力します。

HCL Domino シャドウテーブルの作成

シャドウテーブルは外部SQL ソースに存在しますが、FileMaker データベースの他のテーブルとほぼ同様に使用できます。リレーションシップグラフに追加したり、データを参照したり、レイアウトを作成したりできます。

  1. 「ファイル」->「管理」->「データベース」をクリックします。
  2. 表示されるダイアログの「リレーションシップ」タブで、「テーブル/リレーションシップ」セクションの「テーブルを追加」ボタンをクリックします。
  3. 「データソース」メニューで、「ODBC データソースを追加」を選択し、前のセクションで作成したDSN を選択します。

DSN のユーザー名とパスワードを指定すると、HCL Domino テーブルをリレーションシップグラフに追加できます。 「表示」->「ブラウズモード」をクリックすることで、リモートMySQL データベースと同様にHCL Domino のデータ のスクロール、ソート、集計が可能になります。

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